弱虫ペダル 《最強の男》鳴子章吉を熱く語ってみました

 

まず鳴子が《最強》なのは「人間の中では」と、先にお断りしておきます。

弱虫ペダルには「一見は人間に見えるけど、本当は人間じゃないかもしれない」キャラもいますからね(笑)

 

弱ペダの主人公って、小野田くんひとりじゃなくて、今泉と鳴子も加えた3人組が基本だと思うのです。

「じゃあ、メインキャストは?」

総北メンバー全員だというひともいるかもですが、それだと初代の先輩3人組はもう卒業しちゃってるし、今期大活躍のT2はモブからの昇格組で、こちらも今年で卒業です。

鏑木たちも去年はいなかった後輩ですから、最初から条件的に小野田たちと同列には扱えません。

つまり物語の最初からいて、途中退場しないのは小野田たち3人だけなんですね。

 

そしてご存知の通り、この3人と同列なのは、3年間ずっとライバルとして戦うことになる箱根学園の真波と、京都伏見の御堂筋だけなのです。

だから小野田世代の総北3人組と、真波と御堂筋の合わせて5人が、基本設定上のメインキャストだと見るべきです。

 

 

この5人はみんな強いですよね。

初心者の小野田も含めて全員が小学生の頃から半端なく自転車に乗っているし、小野田と真波以外は、既にその頃からレースでの入賞経験もあるロード経験者として登場します。

この5人をさらに「妖怪」と「人間」に分類します。

妖怪は、常識では考えられない「非人間的な特殊能力」を持っているので、この5人は、明らかに「妖怪」レベルの異能力者と「人間」の2種類に分けることが可能です。

 

 

《リアル最強妖怪 御堂筋》

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あのヤバすぎる変態とか変身とか脱皮とか、ありえない姿勢とかカラダの造りとか破壊的な性格とか、彼は見たまんまのリアル妖怪でしょ?異論あるひといないと思いますけど。

 

 

《もったいないオバケ 真波》

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風が吹いた時だけじゃなく "山頂へ近づくと羽根が生える" 特異体質or 異能力の所持者。もったいないオバケ発動中は完全に目が逝ってて尋常じゃないし、性格も変わる。

個人的な意見ですが、御堂筋と同レベルの「人外」なのは、あれだけ多人数のキャラがひしめいてる弱虫ペダルにあっても、唯一このひとぐらいだと思います。

 

 

《妖怪ペダル回し 小野田坂道》

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スタート時点ではただの初心者ですが、「はい!ケイデンスをあと30上げます」…って小野田くん、それ普通の人間にできる芸当じゃないから。おそらく小野田には、ペダル回しに特化した妖怪の特殊能力が秘められています。

ありえないほどペダルをぶん回し、メガネを白く光らせて、笑いながらいつのまにか背後に忍び寄って、ぴったり張り付いたままどこまでもついてくる(考えようによっては "箱根の直線鬼" なんかよりもずっと怖い)妖怪…それが小野田坂道の正体。

 

今泉と鳴子の2人は、前記の3人に比べれば、強さも凄さも人間の範疇を出ないというか、充分にすごいけれども、彼等のそれは妖怪じゃなく人間レベル。

この両名は、限界突破と苦手分野の克服で技とテクニックを磨いて強くなってきた努力家タイプ。

妖怪3人組が発揮するような、もともと備わっている「特殊な能力」ではなく、こちらは「人間らしく」もがいて足掻いて努力と研鑽を積み上げて手に入れ、培ってきた能力です。

 

 

《鳴子のライバルか相棒か?今泉俊輔》

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今泉は、しばしば指摘されているように、スポーツ選手なのにメンタルが弱く、明らかに揺れやすいの弱点です。

 

相手が尋常でない能力を持つ妖怪だと、たやすく心折られたり、言動が上から目線で他者との交流を苦手としていたり、彼のメンタルの弱さは性格的なものに起因している確率が高い。

 

いっそ性格に難ありなら、御堂筋ぐらいなにもかも徹底して突き抜けていれば、あれはあれで許されるんですけどね(まぁだからアッチは妖怪で、今泉は人間なんですけど)

エース級の技術も実力もちゃんと備わっているし、強い時はちゃんと強い。

打たれ弱さを露呈してグダグダになっても、最後には気合いを入れ直してキッチリ自分の仕事もします。

ただ、途中で一旦くじけることなく仕事を完遂できないだけで…(/ _ ; )

 

というか、前から思っていたのですが、そもそも今泉くんは総北よりも箱学にいそうなタイプのキャラだと思うんですけど、そう思うのは私だけですか?

私の個人的な意見では、総北よりもアッチにいたほうが、彼はもっと苦労なく伸びたのではないかと思うのですが。

 

アッチの先輩のほうが、うるさいぐらい目をかけて世話も焼いてくれて、仲間も後輩も多いから、今泉みたいなタイプは、承認欲求や自己肯定欲求を充分に満たされて、キャラ的にも「御堂筋?誰だよそれ」ぐらいのメンタルになっていたんじゃないかと思うんですよね。

ふんぞり返ってスカしていたら頭を叩かれそうな総北じゃなく、そんなでも別格のエース候補としてチヤホヤしてくれそうなモブが多い箱学のほうが、彼には合っていたように思うんですけどね。

 

彼自身はどこにいてもストイックにトレーニングとかしてるだけだろうけど、坂道とか杉元タイプのモブ達に「今泉君すごいねぇ」という目で見られていたほうが、もっと精神的安定とか充足感や自己肯定感を得られたんじゃないかと…?

 

総北だと、鏑木世代は別にして、もともとチャリ部の人数少なめだし、方針も基本的に放し飼いっぽかったみたいだし。

練習メニューだけは主将が細かく設定しておいて、あとは勝手に練習やっとけ!サボるなよ!的な?

 

そんなだと練習量もまちまちで個人差に響きそうだし、初心者やにぎやかなタイプなら構ってもらえても、ストイックに黙々と練習してるやつなんか完全に放置プレイだったのでは?

レース外で金城さんが今泉の世話を焼いてるとこなんか見たことないし、巻島さんは特別枠だし、まともに後輩の指導とかしてたのは田所さんぐらいだったのでは?

そういうのも今泉の自己肯定感が揺らぎやすくなった原因の1つだったりして?

 

なんにせよ、学校まで車で送迎してくれるおじさんがついてるクラスの裕福な家に生まれて、本気で自転車やってるのに、なんで今泉くんは自転車の名門箱根学園へ行かずに、近場の総北で手を打ったのか謎(箱学は部の人数が多すぎてうるさいからイヤだったとか?)

 

でもまぁ今泉がいないと、鳴子ひとりで小野田くんをチャリ部へ引っ張れたかどうか怪しいし、鳴子を強くするライバルで相棒的存在でもあるので、今泉が箱学に進学してると、話の都合や進行上もいろいろと困るのですが(笑)

 

もし仮にそうだったとしても、今泉は山も登れるスプリンター鳴子には絶対に闘志を燃やして、レースで顔を合わせるたびに毎回競っていそうですけどね。

それはそれで、クライマーの山神とクモ男のコンビみたいで面白い展開だったかも…。

そして、自分や御堂筋と真っ向勝負するために、スプリンターの鳴子に「おまえもオールラウンダーになれ!」とか無茶ぶりするのでしょう(やりそうw)

 

 

 

《私が考える最強最速の男 鳴子章吉》

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“スプリンター系オールラウンダー”の鳴子は、関西ジュニア時代から、名前も実力も知られたスプリンターです。

スプリンターとして既に優秀さを証明していたのに、不屈の努力で苦手の山をも攻略した、とてつもない強さと才能をあわせ持つ選手です。

 

彼は単に登れるだけにとどまらず、意地と努力でスプリンターなのに、本職のクライマーも驚く “早く登れる” 技やテクニックまでも身につけました。

努力すれば何でも出来ちゃうらしい時点でホンモノの天才やろ?って思うのですが、人間の限界の設定のためか、ずいぶん小柄な選手なんですよね。

友達おもいで、派手好きで賑やかなノリと、なにわ気質の目立ちたがり屋が強調されすぎなせいで、あんまりすごく見えないところも難点でしょうか。

 

小野田とどっこいの小柄な鳴子ですが、彼は “身軽だからこそ登れるスプリンター” なわけで、これは妖怪ペダル回しが初心者なのに最初から坂を登れたのと同じ理由です。

だから鳴子は高身長だったり、これ見よがしのマッチョな筋肉自慢である必要はありません。

 

1年生のウエルカムレースでこそ今泉に勝ちをゆずったけれど、合宿や他のレースでは鳴子が勝つこともしばしばで、「赤いマメツブ」の彼は決して大柄な選手にも引けをとりません。

体格差のある田所や今泉だけじゃなく、絶対に手加減なんかしそうにない御堂筋の攻撃にだって、メンタルもフィジカルも強靭な鳴子は当たり負けしないのだから驚きます。

体当たりされたら簡単に吹っ飛びそうな、妖怪でもこの辺はまだまだ初心者の小野田とは、似たような背格好でも鳴子はひと味もふた味も違います。

 

子供の頃からカラダが小さくて不利だった分だけ、ひとの2倍3倍努力するのがずっと当たり前だった途方もない努力家なのに、それを「意地と根性」というベタなノリでケムに巻いているのが鳴子なのです。

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体格差やパワーで劣って悔しいおもいをし続けても、意地と根性でひっくり返して乗り越えてきた鳴子のメンタルは、それゆえに妖怪クラスの御堂筋や真波にも引けをとらないほど鍛えあげられているんだと思います。

「鉄は熱いうちにぶっ叩くんや!」とか言いながら、グラついたり落ち込んでるひまに自分をとことん追いこんできたような打たれ強さが鳴子からは感じられます。

彼の「意地と根性」は筋金入りの本物で、だから半端なく強いのです。

 

だって、最速スプリンターなのに、仲間を牽いて山も登るしゴールも狙うんですよ?

2年めのインハイ2日めには、ほぼ丸々1日分のレースを、たったひとりで敵のチームに食らいついて耐え凌ぎ、最後は力尽きる限界ギリギリまで御堂筋を抑えてのけるなんて、エース級の選手でもやれる人間は限られるのでは?

 

普通のオールラウンダーは、スプリンターやクライマーの特化型選手とは勝負にならないし、だから山や平坦は専門家に任せて、そんなところで競ったりしませんよね。

ひとりで何役もこなすというか、鳴子以外でここまでオールマイティなのは御堂筋ぐらいしかいないでしょう?

 

相手がスプリンターでもクライマーでもお構いなしに勝負して、ゼッケンやゴール奪ってるのは御堂筋ぐらいのものです。

これまた個人的な意見を言って良ければ、御堂筋の言動の半分くらいは計算だとしても、鳴子と今泉では、うな泉じゃなかった今泉のほうを明らかに軽く見てる感じしませんか?

 

ちなみに今泉は、この御堂筋にメンタル攻撃をくらうと、おもしろいようにくずされるのがパターン化しています。

昔の経緯がらみでトラウマになっている部分もあるようですが、克服しても次にはまたくずされるの繰り返しです。

スプリンターを賭けたレースで御堂筋に負けても、悔し泣きしながらでも気持ちじゃ一歩も退かなかった鳴子のメンタルには、ピヨ泉くんは遠く及ばないと思うんですよね。

 

 

こうやって分析していくと、どう考えても《最強の男》は鳴子章吉なのですが、誰の陰謀か、どこかのバレーまんがの敵チームの監督みたいに「大きい者が強い」と思わせたいのでしょうか…あんまり強そうには見えません。

自転車乗りにはペダルまわす脚だけあればいいとかいう設定どこいったんでしょうね。

 

競技スポーツなので、やはりいちばん強いとされるエースは、金城や福富や、御堂筋や今泉みたいな大きくてガッチリ系が主流みたいです。

鳴子の本職のスプリンターには、田所さんや銅橋みたいなムキムキのゴツい大男もごろごろいます。

オールラウンダーやスプリンターには鍛え抜かれた大柄なタイプが多く、クライマーはスレンダーな巻島さんや、こちらも全然ゴツゴツ系でない東堂さんや、小さくて細い小野田とバラエティ豊かです。

普通に考えると、クライマーじゃないのなら、最終的にはデカい今泉のほうが鳴子よりも有利なのは確実ですが、それでいて今泉と鳴子とは最初から実力が拮抗しているように描かれています。

 

それはたぶん鳴子の強さが、持ち前の才能や生まれつき恵まれた体格だのみでなく、半端ない努力で培われてきたものだからではないでしょうか。

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鳴子の強さは「ハンデを克服して、その先を徹底して極めた強さ」です。

小野田の「まっすぐ登る」強いメンタルと同じものを持っていて、それをさらに鍛え上げてきたのが鳴子章吉なのです。

ゆえに、現時点では、鳴子が最強なのではないかと考えるんですけどね。

それなのに…‥

 

今年もまた鳴子を限界まで働かせてリタイアとか、扱いがヒドすぎでしょって文句を言いたくなってくるんですよね。

見せ場だから派手好みだからといって、仲間おもいの鳴子を限界まで酷使するのはもうやめてください。

だからエースは今泉だって言いたいんでしょうけど、鳴子がリタイアするまで覚醒しないようなエースなんか、私は認めたくありませんね!

 

とにかく、来年こそは、鳴子にインターハイ最終日のゴールをくぐらせてあげたい。

そして、もしも叶うのなら、小野田と今泉を連れた3人セットで手を繋いでゴールをくぐり、歴代の先輩たちや後輩、応援してくれた仲間みんなに大歓声で迎えられるのがマストです。

 

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鳴子が最初から思い描いていたその夢は、弱ペダファンみんなの夢でもあるわけですからね。

 

そうじゃないなら、最後の年は今泉が限界まで頑張って仲間のアシストに回り、「今年はお前がゴールを取れ、鳴子!」ぐらい言って背中を押してもバチは当たらないと思います。

真波は小野田が、御堂筋は今泉が抑えて、オールラウンダーもやれる最強最速スプリンター鳴子がゴールをぶっちぎればいいんです!

 

本誌の500回記念も瞬時に色褪せてどうでもよくなってしまった鳴子のリタイアは、薄々わかっていたけれどやっぱりショックでした。

早々とフラグも立ってたし、真波も黒田に深追いしなくていいとか言われてたからわかっていたんですけどね…。

 

それでも鳴子が賭けて、勝負して、今年も全力を出し切って満足のリタイア…?

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……ンなわけあるかい‼︎

そんなところで諦めて満足するような鳴子じゃないはずです。彼は限界を知らない赤いマメツブ鳴子章吉なんですから!

 

鳴子が最強だと信じて疑わない私は、原作のこの展開に不満たらたらだったりするんですよね。

チームの中で自分の役割をきっちり果たせたらそれでいい、それで満足みたいな?

(でもそれ去年もやったじゃん)

鳴子には鳴子の、今泉には今泉の役割があって、だから鳴子は途中で消えて今泉が残るんですか?

(どんな想いで鳴子がオールラウンダーに転向したと思ってるの!)

それで大多数の弱ペダファンは納得するんですかね?

 

この先ちょい編集しま〜す ( ̄Д ̄)ノ

 

この辺りの今泉の「鳴子の気持ちならわかってる」ふうな演出が、私はとにかく気に入らないんですよね。

それで上手くまとめたつもりかもしれないけど、2年めのこのリタイアって、『はじめから鳴子の自己犠牲のリタイアありき』の構成だったのが見え見えだと思うんですよね。

 

つまり、最初から今年もここで鳴子はリタイアする道筋があって、その前提で話がつくられている感じなんですよね。

そこから逆算して、今泉は初日の鳴子と御堂筋のゴール争いでの「両者の経緯を察し」た。

2日めも鳴子が意地ずくでギリギリまで先頭を抑え続けた「その心情をエースとして察し」たわけです。

そんで最終日のここも、またしても「今泉が鳴子の意地と想いを察した」わけですか?

理由は今泉が「エースだから」?

ここでリタイアすることになる鳴子の想いの理解者として?

…フザケンジャネェゾ!

 

こういう風に考えてゆくと、鳴子がリタイアする設定じゃなかったら、全く異なる別の展開があったはずだと思うんですよね。

最初から「リタイアありき」のご都合主義も大概にしとけよな、って思うのは私だけなんでしょうか…。