総北トリオを自転車に駆り立てる衝動を分析&妄想してみた

 

 

弱虫ペダル関連の分析や妄想ばかり書いてますが、じつは私、リアルロードレースの魅力は全然わかりません。

リアルに想像すればするほど気持ちが萎えるというか、弱虫ペダルはマンガだからいいんじゃんみたいな?

だって、リアルロードレースでヒイキ選手の姿を確実にスマホのカメラでとらえようと思ったら、真夏の炎天下に、観客や関係者でごった返すスタート地点で、何時間も前から場所取りして待機とか必須ですよね?

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そこまでやるなら、せめてこのくらいの写真は撮らせてほしいけど、プレスでもなきゃまず無理なのでは💧

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こんなの撮れたら即インスタにアップのレベルですが(リアル写真ならね)、どうせ柵やひとの頭越しにだし、距離もあるし、こんなに上手く撮れませんよね💧

 

だからといって、インターハイの山で大活躍のリアル鳴子(?)が目の前を一瞬で通り過ぎるのを撮影するためだけに、山の中の沿道で何時間も「鳴子待ち」するのも無理ッ💦

山は虫も多いし紫外線キツいし、ずっと同じとこで張ってて、付近にいる知らないひとに暇つぶしに絡まれるのも勘弁してほしいですし💧

それに鳴子は山岳のゴール争いには加わらないんだから、山で彼が活躍しそうなポイントをヤマはっておさえるしかないわけで、それどうやって調べるの?という問題もあります。

仮におおよその場所の目星がついたとして、そのポイントまで自力で歩いて登るか、いったん山頂へ移動後に通過予定地点まで降りてくるんですか?そんなの絶対ムリ無理むり〜ッ💦

 

ロードレースって、リアルに考えれば考えるほどこういうイメージだし、ぶっちゃけ私、「自転車で汗だくで山や坂なんか登って何が楽しいの?」って、本音じゃ思ってるんですよね。

弱虫ペダルファンなら「それ言うたらあかんやつ」なのかもしれないけどw

なので、こういうガチなリアリティはちょっと脇において、『想像の産物』のリアリティ限定で、キャラたちの衝動を分析…というか妄想したいと思います。

 

 

わかりやすいところで、まずは今泉から徹底分析していきます。

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今泉を自転車や練習に駆り立てるものは何か?

高いプライドと負けず嫌いな性格。加えて「宿敵」御堂筋に対する怨恨あたりでしょうか?

こう書くと、今泉ってツマンナイやつだなぁって思っちゃうのですが、彼はもともと自転車で走ること自体も好きみたいですよね。

シフターを自由自在に操って、計算通りのマネージメントで、自分が理想とする完璧な走りができたら超満足…そんな感じ?(これもある種のオタクなんですかね。自転車ヲタってこういうひとのこと?)

でも、ふつうに考えたら、今泉のキャリアでママチャリの小野田と勝負しようなんて思わないんじゃないですか?

ママチャリのシロウトが相手の勝負なら勝って当然だし、勝っても自慢にもならないわけだし、余裕かまして万がいちにも負けたらどうすんの⁈

もし負けたら自分のプライドや沽券にも関わってくるわけだから、普通ならあんな妙なシロウトとは関わり合いにならないのが賢明だと判断して、小野田と勝負したりしないと思うんですけどね。

 

このあたりもふまえて分析すると、察するところ今泉の本質って、ママチャリ小野田との裏門坂レースや、ウェルカムレースでの戦い方にほぼ表れているように思うんですよね。

上から目線で理屈っぽい分析しながら、データを基にレースを組み立てて「俺は誰にも負けない」ってやつ💧

今泉は関東ジュニアで負けなしだった設定なのに、それひょっとして、これまではたまたま上手くいってただけか、あるいは自分のやり方なら確実に勝てるとわかってるレースしかやってこなかったってことなのでしょうか?

で、イレギュラーどころじゃない超イレギュラーでダーティな御堂筋に初めて完敗して、長いことそれが尾を引いてるのも、御堂筋が今泉の想定範囲外の邪道なやつだったからなのでは?

今泉を自転車に駆り立てる衝動とは「俺は誰にも負けない」という過剰な自意識で、そのために費やしてきた努力や時間や方向性が間違っていなかったことを実力で証明したい…とかだったりして?

毎度のことながら、今泉に容赦なくてすみません。言い過ぎやろ!って鳴子の幻聴に怒られる前に謝っておきます💦

 


じゃあ小野田くんはどうかというと、彼が「汗だくで坂道を登るのが楽しくて仕方ない変人」なのは動かしがたい事実なわけです。

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今回、これを書きながら考えて出てきた結論は、小野田はアニヲタでなおかつ真性自転車ヲタでもあるのかも…という新しい視点でした。

なるほど、今泉を自転車ヲタだと考えるなら、アニヲタ小野田のオタク気質にも訴えかけてハマらせる何かの要素が自転車にもあった…その可能性も否定できません。

ロードレーサーに乗ってる人間は、プロアマ、大人子供も含めれば世界中に何万、何十万といるだろうけど、その中に真性自転車ヲタはどのくらいいるでしょうね?

真性ヲタならばこそ、小野田は部外者の一般人の目にはどれほど奇異に映ろうとも、当人は自分の世界にどっぷり浸かって、楽しそうに笑いながらかつ歌いながら激坂を登ったり、山坂をありえない速度で激走したり出来るのでは💧

この論理でいくなら、真波や御堂筋なんかも真性ヲタっぽいですよね。

目の前に坂があれば登りたがる真波は小野田の同類で、御堂筋はロードレースヲタあたりでしょうか。

小野田を自転車に駆り立てるのは、真性自転車ヲタの『山や坂をただ登っているだけで楽しくてやめられない』という常人には理解しがたい衝動なのかもしれません。

 

 

じゃあ鳴子はと言うと、派手で目立つという理由でスプリンターを選んだ彼ですが、これはまず「そこ」で勝つことを目標にしてきた部分も大きいと思うんですよね。

自転車に乗るなら普通は平坦な道から走りこんでいくだろうし、最初から山坂ばかり好んで走るのは、本物のクライマーか真性ヲタぐらいなんですから。

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中学生男子で身長165センチなら、まぁ標準の範疇だと思います。

鳴子は中学生になってもすぐには勝てなかったみたいだから、彼が今の身長になったのは、1年生の終わりか2年生になってからでしょうか。

1年生の間に標準レベル近くまで一気に伸びて、あとはじわじわ伸びてきた感じ?

それまでは1人だけずっと小さいままで、とうぜんその分だけ筋力や体力も劣っていたわけで、それを補うためにひとの2倍の努力をしてきたのが鳴子です。

 

身長が伸びだして、これなら勝負になりそうだと自覚した頃には、それまでに積んできたひとの2倍の努力も実を結んだのではないでしょうか。

筋力も体力もついて、自分の身体が自分の思い通りに動くのを実感できるようになった時、平坦道を走るレースでいい成績を叩き出して、そのままスプリントを極める方向に進んだ確率は高そうです。

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幼い頃から、自転車で街中や公園を走り回って鍛えた自分流のコーナリングと身軽さを武器に、それを活かせるスプリンターを志したというのはありそうな話ですよね。

でも、派手に目立つためには山も登れないといけないと、スプリンターとして名前や顔が知られるようになったら、今度は六甲山で登りを鍛えて独力で《スプリントクライム》を会得しました。

この辺やけにセオリー通りというのか…鳴子の場合は、特異な才能でも特殊技能でもない、というあたりに妙なリアリティを感じるのは私だけですか?

 

シロウト意見ですが、リアルロードレースで活躍してるような選手って、おそらくこういうタイプが多いんじゃないかと思うんですよね。

こういうタイプが本格的にやり始めて理論や技術面も学んで、その後もそれなりの成績をキープできるようなら、そのまま自転車乗りを職業にしてしまうのではないかと。

今泉みたいなタイプはメンタル面でプロはキビシそうだし、小野田や真波はレースよりも自分の好きに山坂を登るほうが楽しいって思っていそうだし…。

意外に御堂筋なんかが鳴子と似たような経歴で来てたりして?

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こちらは体格に恵まれていた分だけ、早い段階でインターハイを見据えたレースの攻略を考えたり、策を弄したりにシフトしたのかも…。

まぁ鳴子とは違うあの性格だから、勝つためにレースの攻略に特化しただけかもしれませんが。

 

 

鳴子の「普通でなさ」は、平坦も早いのに山も登れるスプリンターなところですが、これをやれる前提になってるのは、多分に「まだ出来上がってない身体だからこそ融通が利く」という部分だと思うんですよね。

だって結果を出してきているスプリンターって、鳴子(と鏑木)以外はもれなく『筋肉自慢』な連中ばっかりじゃないですか?

彼らは「平坦用の筋肉つけてます」っていうのをパワーやスピードの根拠にしてるわけで、鳴子はそれに対して身軽さで対抗しているように思われます。

余計な筋肉がついてないから身軽に山を登れるわけで、すなわち「スプリンターの脚質が完成されていない」からこそ、逆に「山を登る際のハンデにもならない」のでは?

 

その分スプリントでは、鳴子はボトルもシートもぜんぶ投げ捨てて、トコトンまで軽量化を極めますよね。

あれで実際どのくらい効果あるのかわからないけど、鳴子がそうする理由は、とどのつまり彼が「ひとより小さいから」だと思うんです。

小さい分だけ不足しているパワーを補う代わりに車体のほうを軽くすることで、パワーがあるぶん重い筋肉がついたライバルと釣り合いをとって、対等の条件に近づける的な?

鳴子らしいというか、こういうところが彼を応援したくなる理由の最たるものだと思います。

鳴子にとって “ハンデ ” とは、誰かさんみたいに相手に「くれてやるもの」ではなく、自分のほうから「ひっくり返すもの」なんですよね。

 

でも、こんなのは結局こじつけで、そもそも鳴子が小柄な理由って、十中の七くらいまで【主人公の小野田のための設定】だと私は考えてるんですけど。

 

 

 

アキバで出会って、自転車レースの楽しさを教えてくれたのが「自分と似たような背格好」の鳴子だったから、小野田もヤル気になった可能性って高いと思いませんか?

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自転車部に誘われた時も、今泉のお誘いはフッても、鳴子にはOK出したのは、このあたりが理由なんじゃないかと思うんですよね。

(運動苦手な僕にもやれますか?)なアレも、「そんなん関係なしに早うなるんが自転車やで」と言ったのが鳴子だったから、その言葉は小野田の胸にまっすぐ響いて、心も揺れたのではないでしょうか。

仮に同じことを今泉が言ったとして、それを信じる気になれたかどうかは相当に疑わしいと思いますね。

試しにちょっと検証してみましょうか。

 

 

【もしも小野田がアキバで出会ったのが鳴子じゃなく今泉だったら?】

「今すぐあの車のケツを追え!」って、今泉に命令されて、運動部アレルギーだった小野田がビビらずにいられますかね?

フロントディレイラーの使い方を理屈と命令口調で教わって、どうにか加速して追いついて吸い殻を叩き返し…(は、性格的に出来ないだろうから、丁重に返却)したとします。

さて、小野田はこの勝負を楽しんだり、あの場で鳴子に向けたのと同じような笑顔を今泉にも向けたでしょうか…?

知らないデカいやつに威圧的に命令されて逆らえなかったから言うとおりにしただけで、鳴子と走った時みたいな楽しさとは無縁だったんじゃないかと思いませんか?

これだと学校で再会して、「おまえはペダリングがきれいだ」って褒められてチャリ部に誘われても、迷うことなくごめんなさいしてまわれ右しただろうと思いますね。

無論、こんな展開じゃ弱虫ペダルになりませんからこの仮定は却下です。

 

 

当然こちらも、【裏門坂で小野田と勝負したのは今泉じゃなく鳴子だった】と、強引に仮定することになります。

その場合、勝負に負けたのは鳴子だったと思いますけどね。

小野田との勝負に負けた鳴子は、苦手を克服するために頻繁に裏門坂で登りの練習をするようになって、そこを通学路にしている小野田も一緒に坂を登るのが日課になります。

「ママチャリなのに小野田くんスゴいで」とか「激坂を登るのが楽しいなら自転車やるしかないやろ」なんて鳴子に持ち上げられながら一緒に坂を登るうちに、小野田も鳴子との競争が楽しくなってきます。

毎朝の日課が楽しくなってきた小野田は、鳴子に誘われてついに自転車部へ…というほうが、よほどありそうな展開じゃないでしょうか。

早い話が、今泉には無理でも “自転車と友だちをこよなく愛する鳴子章吉” にかかれば、どんなシチュエーションでも超級クライマー小野田をチャリ部へスカウト出来るのだという筋書きですね。

でもこんなペースじゃ小野田はウェルカムレースには絶対に間に合いっこないし、インハイメンバーに選ばれることもなさそうなので、これもやはり却下なんですけどね。

てゆーか、鳴子が勝負に負けた時点で、アニメ部入りが決定しちゃってたオチだったりして…?(笑)

 

 

ここでいったん原作通りの進行に戻して、ウェルカムレースを検証してみます。

今泉はここでも上から目線のまま、自分のマネージメントに固執して、小野田と山頂ゴールで勝負します。

今泉を自転車やレースに駆り立てる衝動は、やはり「俺は誰にも負けない」ってコレで決まりみたいですね。

だから山岳ステージを小野田にとられても、「コイツと一緒にインハイを走ったらどうなるか」なんて思いもしないで、「またクリアしなきゃならない課題が増えた」と、なるわけです。

 

鳴子のほうは、ボロボロの姿で追いついてきた小野田の走りを見て、「真っ直ぐにワイらに追いついてきたんやな」と、小野田の思考や行動を読んでみせます。

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大サービスでスプリントクライムも見せちゃいます。

これが原因で斜度が上がって自分が失速しても、小野田を励まして、代わりに今泉と勝負するようにけしかけます。

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厳しく言わなきゃいけない部分はビシッと言ってちゃんとわからせ、シロウト小野田でも今泉と勝負できるように、戦うために必要なダンシングとゴール争いの戦術までも伝授します。

この段階の鳴子と今泉とではここまで違うわけで、もはや性格がどうのというレベルの話じゃないですね。

成長した今泉が、後になってこの時の自分を振り返って鳴子と比較したりすれば、相当ダメージ受けそうだと、そんな心配までしてしまいそうになりますw

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鳴子に教えられた通りの全力を出して、小野田は今泉との勝負に勝ちます。

 

後に小野田は初めてのインハイで真波と頂上ゴールを争うわけですが、この時の鳴子の『全力とは何か』というアドバイスと、山岳を獲った経験とは、インハイ最終日の小野田のメンタルを支えるのにおおいに役立ったのではないでしょうか…ヒメヒメほどじゃないにしても。

 

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「あとは任せとき!」

鳴子はここでも頑張った小野田をねぎらうフォローを欠かしません。

 

 

鳴子にとっての本番はここからで、今泉にかなり水をあけられてしまったのに、宣言通りに下りで追いついたのか、ゴール前のガチンコ勝負に挑みます。

この日、小野田は鳴子から多くを学んだわけですが、最後に鳴子と今泉の全力勝負を見せられたことで、「一緒に走ると楽しいから」以外の理由で『僕も追いつきたい』と思うようになります。

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少し前に書いた「田所が暗躍する」妄想ストーリーで、後輩の指導に長けている鳴子を描いたのは、この辺りの分析からなんですよね。

鳴子には単なる “ いいやつ ” では片付けられない彼独自の考え方とやり方があって、後に超級クライマーとなる小野田を育てたのは巻島でも、その下地はぜんぶ鳴子がこの時に作ったんじゃないかと私は考えています。

でもこれ、ウェルカムレースで回収車に乗っていた指導者側の人間たちには見えていても、当の鳴子や小野田にはわからなかっただろうし、自覚もなかったと思いますけどね。

 

さて、では「ワイはペダルに命かけとるんや!」と、言ってのける鳴子を自転車に駆り立てる衝動とはなんでしょうか?

思うに、鳴子の場合は、今はまだ当人も自覚のないまま「いろんな人たちへの想い」に突き動かされて走っているだけなのかもしれません。

 

たとえば鳴子は、千葉へ引っ越してきて総北高校に進学した後も、自転車部への入部を遅らせて関西のレースに出たというエピソードがありましたよね。

小野田には「ワイがおらんとダメやから」みたいなことを言ってましたが、この時点での彼の気持ちは、まだ生まれ育った地元の大阪や、そちらの仲間の側に傾いていたのが明白でした。

鳴子のその意識をチーム総北のほうへ向けたのが小野田の存在だった、と、私は思うのです。

私には、小野田は今泉よりもよくわからない、理解不能な部分が多いキャラなのですが、鳴子が小野田を特別扱いする理由だったら、なんとなくわかる気がするんですよね。

 

鳴子にとっての小野田とは、新天地の千葉(実際はアキバ)で最初に出会った友だちであり、同時に「コイツと一緒に走りたい」とやはり最初に思わせてくれた特別な存在なんだとおもいますね。

それまでずっと仲良くしてきた地元の友だちや仲間と離れたばかりで、自転車で走る街も道も、鳴子には大阪との違いばかりが目についたんじゃないでしょうか。

住む場所や学校や環境も、言葉も友だちも何もかもが一変したわけで、さしもの鳴子の人懐っこさをもってしても、新天地に馴染むまでには、葛藤や心理的抵抗も少なからずあったはずです。

鳴子のことだから、表向きはへっちゃらな顔をしていただろうけど、立て続く変化に戸惑ったり、さみしいおもいなんかもしたんじゃないかと思うんですよね。

仲間おもいな分だけ、遠く離れてしまった仲間や友だちをおもい切るのにも時間が必要だったはずです。

そんな時に、初めてのアキバで知り合ったのが「友だちにするならコイツやろ」という条件にどんぴしゃりの小野田だったのでは?

 

小野田がいたから、鳴子は頭も気持ちも切り替えて、新しい地元で心機一転またイチからやっていこうという気持ちにもなれたんじゃないでしょうか。

出会ったその場で友だちになり、一緒に走ってさらに小野田を気に入って、学校で再会した時には「やっぱりコイツやろ」って心は決まったんじゃないかと思いますね。

だから、新しい友だちの小野田くんと一緒に走りたくて自転車部に誘った。

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友だちも大事だけど自転車も大事で、でもその両方の条件を満たせる相手は、この時点では小野田だけだったのでは?

鳴子は自分ひとりでも強くなれるタイプだけど、育ってきた環境や性格なんかを考慮すると、基本的にひとりではいられないタイプみたいですしね。

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たぶん鳴子は、大阪では今よりもっとずっとたくさんの友だちや仲間に囲まれていたと思うのです。

鳴子とずっと一緒に自転車に乗って、ケンカしたり張り合ったり応援したりしてきた彼らの存在は、鳴子に実際以上の力や結果を出させてくれたこともあったはずです。

鳴子に自覚はないだろうけど、彼を自転車に駆り立てる衝動のなかには、おそらくそういう記憶や想いもかなりの部分を占めるのではないでしょうか。

これら全てを言葉にするのは大変なので、鳴子は “自転車と友だちをこよなく愛する” で片付けて、あんまり深く考えないのかもしれません。

でも、そういう衝動に駆り立てられて自転車に乗ったり、ペダルに命かけて真剣勝負にこだわるのは、すごく鳴子らしいと思うのです。

まぁ鳴子ファンの勝手な妄想なんですけどね。