ハイキュー!!の魅力は、ビタミンキャラと破綻しないストーリー展開にある。

 

 

ハイキュー!!の魅力や面白さって、大きく分けて2つあると思うんですね。

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① 仲間だけでなく、読者や視聴者まで元気にしてくれるビタミン要素をもったキャラ達。

② 波乱つづきでも決して破綻しないストーリーと、予定調和を崩さない物語展開。

対鴎台戦が始まって、最近のハイキュー!!はすごく盛り上がってきました。

アニメ4期も決定して、「リアル小さな巨人対決ついにキタ〜ッ」な展開に突入ですからね。

私の当初の予想では、烏野は音駒戦まではどうにか勝ち進む。が、その次の対戦あたりから実力不足を次々に露呈してしまう。

日向と影山のコンビは、「小さな巨人」星海を擁する鴎台に歯が立たず、烏野はここで敗れて春高を終える(個人的な予想です)

途中で負けはしたけれど、この春高で多くを吸収して烏野は成長し、宮城に戻って3年生は引退。そして卒業。

年度が変わり、新たに次世代メンバーを加えて “新生 烏野 version2” がインターハイに向けて始動する……というあたりまで予想してたんですけどね(笑)

 

 

ここまでくると、予想が当たって烏野が敗けたらイヤだなぁと思う反面、「ここは敗けても次で勝つ」のがハイキュー!!だからねえ、と、ファンの気持ちは千々に乱れます。

鴎台に敗けるか、どうにか勝っても次で敗けるか、どちらにしろ『ここらで敗れて春高を終える』展開じゃないと、私は烏野には、ここで全国優勝まではしてほしくないんですよね。

だって「ここで勝ってしまったら、この先そんなに続かない」気がしませんか?

優勝してそこで物語が終わるわけじゃなし、まだまだこの先を続けるつもりなら、やっぱりここでいきなりテッペン獲ったりするのはダメだと思うんです💦

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そもそも烏野のここまでの成長は、インターハイの県予選で青葉城西に敗けたことに端を発してます。

日向と影山が烏野バレー部に入部した時点じゃなく、青城にあと一歩およばず敗北してしまった…そこからの再生あっての今なんですよね。

ためしにインハイ予選で青城に勝っていたらどうなっていたかを想像してみるとわかりますが、あの時点での烏野では、白鳥沢には全く歯が立たなかったはずです。

となると、春高予選では、リベンジを誓った青葉城西に今度は烏野が敗れるか、たとえそこを勝ち抜いたとしても、すでに一度戦ってデータをとられてしまっている白鳥沢には勝てずに終わった確率が高い💧

春高予選前の音駒や梟谷との合宿はあったとしても、青城に敗れたことで奮起した原作の展開どおりにはいかなかったのではないか…?と思うんですよね。

だいいち、もしも県予選で烏野が青城に勝って決勝に駒を進めていた場合、日向は今も目をつぶったままスパイク打っていそうな気がしませんか?

てゆーか、春高予選のあとで、このままじゃダメだからって《新・変人速攻》に取りかかっていたのでは、確実に今回の春高には間に合っていません。

それ以前に、その “武器” が完成していなければ、そもそも県予選の決勝で白鳥沢に勝てたはずがないんです💧

 

さらに言うと、そういう展開なら影山の全日本ユース合宿も、日向の押しかけ選抜合宿も、そこでの人間関係もろもろも、一切合切のすべてが無に帰ってしまう可能性も出てきます。

どういうことかというと、白鳥沢での選抜合宿あっての「日向のレシーブ」や、ミヤアツム発言による影山の 「お利口さん」の自覚などなど、この春高で勝ち進むために必要だったアレもコレも全てに影響が及んでくるわけです。

ようするに、ここで烏野が全国優勝してしまうと、勝つことによって、敗けた場合とは全く異なる展開が待っているということです。

この春高で、あれだけの人数のキャラを出して次のインハイへの伏線を張り巡らせたのは、ここで烏野が勝って物語が終わるためじゃないと思うんですね。

物語がこの先も続き、烏野が今後さらに強くなるためには、やはりここらで敗ける展開になってるんじゃないか…って私は考えるのですが💦

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対音駒戦は、3年生がいる間に一度は勝っておきたかっただろうから、ここは勝つと読んでいたひとも多かったのでは?

そこへたどり着く前に、宮兄弟など全国大会レベルの強豪と戦ったことも、現在進行形で絶賛成長中の日向や烏野のプラスにはたらきました。

初戦でいきなり音駒と対戦していたら、研磨の戦略に軍配が上がっていた可能性も決して低くなかったと思うんですよね。

そうなる前に強豪と戦った経験が、余すところなく烏野メンバーの血や肉となって、春高での戦いを支えてきたわけです。

だったら、今回の春高では勝てずに終わっても、次のインハイで今度こそ優勝する…という展開のほうが無理がないし、ファンの期待も高まるのでは?

そのインハイの予選となる県大会でも、白鳥沢での選抜合宿に乗りこんだ日向のおかげで、対戦校の選手達との絡みもあれば、こちらも複数の伏線が張られています。

本来であれば、倒すべきライバルであるはずの地元の強豪チームの選手たちが、春高での烏野の活躍をチェックして、それぞれに日向を応援している姿は実にほのぼのしますよね。

新メンバー体制で戦うことになる県予選も、軽く流すか、じっくりやるのか、そのあたりの展開にも期待は膨らみます。

いっそ次は烏野が負けて、全国大会は次の春高か、その次のインハイに持ち越しという展開だってあるわけです。

それらを経て3年生になった変人コンビが、ついに烏野をインハイと春高の連続制覇に導く!…だったりしてw

ハイキュー!!のストーリーや構成は、こんなふうに先々まで、どんな展開でもやれるように、練りに練って考えられているようです。

 

その根本にあるのは、敗けて悔しいおもいをしたぶんだけ強くなって、『必ず次は勝つ!』という予定調和の完成形です。

予定調和の中での波乱や、想定外の展開はあっても、ストーリーがブレたり破綻することなく進行してゆくのは、要因となるそれが根底にあるからだと思うんですよね。

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ハイキュー!!には、「こいつら見てるとこっちまで元気になるんだよね」って感じのビタミンキャラが、いっぱい出てきます。

不思議なことにハイキュー!!には、自己中すぎたり、個性的すぎるキャラは、ほとんど出てこないんですよね。

個性的レベルも、MAXでせいぜい天童か及川さん止まりだし、「自己中の王様」影山だって、本質はぜんぜん素直で可愛いレベルじゃないですか。

天童もどうやら意外とまじめなやつみたいだし、及川さんはどこか抜けてるし?

最近は月島も嫌なやつに徹しきれてないし、音駒の脳でクセ者の研磨も、とどのつまりは夢中で遊んでる子供みたいな印象でした。

あまりに個性的すぎて、ストーリーが破綻しかねないような影響を及ぼすレベルのキャラは出てこない…それがハイキュー!!キャラの基本設定のようです。

 

別の言い方をすれば、日向だって影山だって、今よりちょっとだけ『変人レベル』の方向へ踏み込めば、烏野が一気にバージョンアップすることも可能なんですよね。

でもそれはやらない。リアルバレーから大きくかけ離れた超能力じみた進化はせずに《変人速攻》だけでやめておく。

そっちへ行けばまったく別のハイキュー!!にスイッチできちゃうのですが、わざとそこへは行かない主義とかなのかもしれません。

天才影山が自分のことを天才だとは思ってなくて、全ては「地道なトレーニングと練習の成果」だと普通に思ってるみたいに、妙に地に足がついたキャラが多いのもハイキュー!!の特徴です。

まぁ確かにあんまり強烈すぎる個性の選手だと、狭いコートで仲良くバレーやるには、ちょ〜っと不向きな感じがしますよねw

 

 

ハイキュー!!には女子もいっぱい出てきて、彼女たちにもちょこちょこスポットライトが当たります。

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たった3日間のインターハイのレースをいつまでやってんだ?な某マンガと比較すると、ハイキュー!!の女子キャラは、あそこまであからさまなお飾り扱いはされていません。

例えるならば、ハイキュー!!が《ワンピース》か《幽遊白書》なら、弱虫ペダルは《クローズ》か《WORST》か?ぐらいに、キャラの女性比も扱いも異なります。

ひょっとすると、これは出版社レベルでの政治的カラーや人権意識なんかへの配慮が、マンガ家の作品にまで関係していたりするのでしょうか?

欧米のアニメや映画では、白人男性ばかりが活躍すると、人種差別や女性差別問題が紛糾するからと、必ず女性と黒人と東洋系を主要メンバーに入れるとかって話を聞いたことがありませんか?

少年ジャンプクラスになると、そういう部分での配慮も社の規定にあったりして、そこは守るようにマンガ家に要求したりしているのでしょうか…?(ただの思いつきです)

そんなことまで考えるのは私ぐらいかもしれませんけどね💧

 

もう少し女子キャラの話をすると、じっさい、作品中で試合やレースを戦ってるのは「男子」高校生なわけです。

男子チームのメンバーに女子はいませんから、とうぜん女子の役柄や出番は限られてきます。

それでも女子キャラにもスポットが当たるのは、「作者がちゃんと女子キャラの存在意義を考慮しているから」だと思うんですよね。

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烏野メンバーにとってのマネージャーの存在の大切さだとか、応援団筆頭の田中の姉や、音駒メンバーの姉妹など、ちゃんと女子キャラもいい味出してるのもハイキュー!!の魅力のひとつです。

他にも、ハイキュー!!は、コーチや監督、各校の応援団も、みんないい味だしてますよね。

登場するキャラの人数だけでも半端ないのに、作り手側のキャラへの愛が滲み出ているというのか、この作品の作者は、脇役やモブもひとりとして疎かにしない主義でもあるようです。

それもまた、ハイキュー!!の魅力のひとつであるのかもしれません。